メディアが支配する国

2023年、日本は法治国家ではなくなった。

もっと前からそうだったのかもしれないけど、去年それがはっきりした。

 

昨年、旧J事務所の問題でいろんな事を書いてきたけど、無駄だったなと感じている。

それで、もうこれ以上この件について書くのは止めようと思った。

ファンの方が「ファンの言う事を聞かない事務所」とスマイルアップ社の事をブログに書いてらっしゃったのを見た。

その通りだと思う。

ファンの方でさえ呆れてるので、特にファンでもない私が呆れて「もう勝手にしたら」と放り投げたのは当然かもしれない。

神は自ら助ける者を助く?みたいな言葉があったと思う。

自分で自分を救う気のない者は、他者が何を言おうがしようが救えないという意味だと捉えている。

スマイルアップ社が、便乗した自称被害者にカモられたいなら好きにすればいい。

旧Jのタレントが、ファンの警告に耳を貸さず、福田某社長の新事務所と契約したいなら好きにすればいい。

自分で自分を救おうとしない人たちに何を言っても無駄だ。

 

 

証拠もなく、警察の捜査も裁判もなく、一方は故人で反論することも出来ないが、遺族や弟子たちの経営判断によって「あった」事にされ、1人の人がおぞましい性犯罪者の烙印を押され、一つの企業が消えた。

本当に犯罪が行われたかどうか、私にはわからない。客観的な判断材料が無さすぎるから。

あったのかもしれないし、なかったのかもしれない。

私たちのような第三者にはわかりようが無い事。

 

私たち第三者にとって1番問題なのは、法治国家の原理原則「有罪と確定するまでは推定無罪」と、当事者のうちの一方に寄り添うという建前でもう一方の人権が蔑ろにされたという事。

 

それを訴えてきたつもりだったけど、結局今こういう有様になっている。

そして、メディアに煽動された大衆の心証によって、まだ有罪が確定していない1人の芸能人が犯罪者扱いされ、社会的に抹殺されようとしている。

松本さんが旧Jの轍を踏まず、提訴に踏み切ったのは良かったと思う。

宝塚も松本さんも、旧Jの顛末を見ていたからこそ、「事実はともかくとりあえず認めて謝って金払ってさっさと終わらせよう」という日本人がやりがちな安易で無責任な選択を回避できたのかもしれない。

 

被害を訴えている女性たちは、ジャニーズの件で名乗り出る勇気が出た的な事を言ってるらしいが、実際今松本さんに起こってる事は旧Jの前例があったからこそだと思う。

今、松本さんも吉本も「ジャニーズが余計な事しておかしな前例を作りやがって」と頭に来ている所かもしれない。が、その吉本の芸人さんの一部は、旧Jの問題について時勢に乗って正義ぶって叩いてたからなあ。まあ自業自得という事で。

松本さんの件についても、もっともらしい事を言ってる有名人が多数いるようだけど、明日は我が身という事は考えないのかしら。

有名人なら誰でも、週刊誌の標的になる可能性はあると思うんだけど。

もはや、メディア、特に文春に書かれたらその時点で疑惑の人となって、事実かどうかは別にして社会的制裁を受ける流れが出来上がってしまってるので、脛に傷持つ人もそうでない人も、ある日突然見出しに自分の名前が載る可能性があると思うんですけど。

犯罪の疑惑こそかけられなくても、木村さんや羽生さんのように、持ち上げられまくってた人が一転叩きまくられる現象も、いつでも誰にでも起き得ると思うんですけど。

 

今、旧Jの事や松本さんの事で、他人事のようにしたり顔で喋ってる有名人の方々は怖くないんですかね。

それとも、メディアの次の標的にされないように、必死にメディアやそれに煽動された世論に迎合しようとしてるんですかね。

全日本フィギュア 女子フリ- 振り返り

坂本選手の圧勝で幕を閉じた全日本フィギュア女子シングル。

フリーの闘いも熱かった!

 

 

住吉選手。

う〜ん、ポテンシャルは高いと思うのに、なかなか試合で実力を出しきれない選手ですよね。もったいない。4トゥループは大技なのでミスは想定内でしょうが、痛そうなコケ方だったな、腰から落ちた感じでヒヤッとしました。

後半の3-3は良かった。

住吉選手はあまり振りを詰め込まない、もっとゆったりして伸びやかな振り付けの方が合うように思います。何となく、エテリガ-ルズのようなせかせかバタバタ感、せわしなさを感じる。手足がスラっと長く所作が美しい選手なので、もっと振り付けを削ぎ落としてシンプルな振り付けの方が持ち味を活かせるんじゃないか、というのがイチ素人の意見です。

 

 

イチオシ、松生選手。

松生選手のスケート、大好きなんですよね。膝と足首を柔らかく使った、滑めらかで伸びのあるスケーティング。ジュニアの頃に初めて演技を見て、自然な流れの中でスム-ズに加速していく、スピード感のあるスケートに度肝を抜かれました。それでいて丁寧さ、繊細さも感じる。

ルッツは2つともアテンション+UR。後半のルッツの回転不足判定はちょっと厳しいような。ウチのテレビでは、スロ-画像が粗く今ひとつクリアに見えないのでなんとも言えませんが。ジャッジはウチのテレビよりはクリアな映像見てるだろうから、それで見るとUR判定になるのかな。

最初のルッツの転倒はまだしも、後半のフリップのミスはもったいなかった。せめて2トゥでも付けられたら。しかもDG判定。

点は伸びませんでしたが、持ち味の柔らかく美しい演技は健在。完全復調したら、また上位争いに加わってくれそうです。

 

 

青木選手。

3ルッツ3ル-プは3-2になってしまいましたが、上手くまとめてなかった?なんでマイナス評価なの?GOE1くらいは付けてもいい、それかゼロ。マイナス要素ありました?厳しくない?

3連続も、フリップがqだとしてもマイナス付ける?ジャンプの質は良かったと思うのでプラマイゼロくらいで良くない?厳しくない?

鍵山選手は着氷直後に左足を着いてしまっても、ダブルアクセルが拙い着氷でも結構な加点を貰ってましたよね?鍵山選手のジャンプの質がそもそも高いという事、ジャッジのメンツが違うという事を考慮に入れても、整合性無さすぎませんか?

ジャッジは先入観に囚われすぎでは?選手の格や実績に引っ張られすぎでは?

 

 

横井選手。

衣装が懐かしい。お姉さんのゆは菜さんが着てた衣装ですよね。曲が同じオペラ座の怪人

顔はあまり似てないと思うけど、演技見てるとお姉さんに似てるなあと思います。

ただジャンプの跳び方は、お姉さんがパワー型だったのに対して軽やか派って感じがします。

 

 

吉田選手。

鶴をモチ-フとした個性的なプログラム。トリプルアクセルが抜けてシングルに、ダブルアクセル3トゥはステップアウト、と冒頭からミスが出てどうした?と思いましたが、その後はしっかりまとめ上げました。

吉田選手のいいところは思い切りの良さだと思うんですよね。ミスが重なるとどうしても、これ以上ミスしたくない、丁寧に、慎重に、って感じで縮こまったジャンプになってしまう選手が多い中、吉田選手はミスが出ても萎縮しないで普段通りのスピードと勢いでジャンプに入っていく。アスリート向きの性格なのかな?と思います。

 

 

渡辺選手。

トリプルアクセルに挑むも転倒。でもナイスチャレンジです。

ルッツに2つともqが付いて得点を伸ばしきれませんでしたが、全体としては持ち味を出せたいい演技だったと思います。

演技構成点61点台って低すぎない?

 

 

島田選手。

SPに続いて悔しいミスが出てしまいました。本人は納得いかない全日本だったでしょう。

でも、観てる側から言うと十分すぎる演技でしたよ。

どうしてもトリプルアクセルや4回転という大技にばかり目が向きがちですが、ジャンプ、スピン、ステップ、全ての質が高い。指先まで気を配って演技してるのもよくわかります。

ただ、まだまだジュニアジュニアしてる(ジュニアだから当たり前なんだけど)感じで、そこはこれからの伸び代ですね。

 

 

上薗選手。

ジュニアGPファイナルで観るまで全く知らない選手でした。13歳とは思えない大人っぽさがありますね。全日本という大舞台で、全くビビってない感じで度胸の良さも感じます。

曲は、前半がトゥルソワ、後半がテネルでしたね。確かSPはコストルナヤが滑ってた曲じゃなかったっけ?

でも、ジュニアで輝いてた選手がシニアになって伸び悩んだり、その逆だったり、と先が読めないのがフィギュア。これから体型変化の壁にもぶち当たるでしょうし、どんな大人のスケーターに成長していくのか、注目していきたい。

 

 

河辺選手。

苦しい展開になってしまいました。ボレロと全身黒衣装って、五輪シ-ズンのワリエワと丸被りで縁起悪くないですか?

SPが良くて表彰台狙える位置だっただけに残念。本人もちょっと意識しすぎちゃったのかな?

細かいミスが響いて点は出ませんでしたが、ラストのクライマックスにステップ、コレオを配したプログラム構成は当たってたと思います。河辺選手の最大の武器って、トリプルアクセルじゃなくダイナミックなステップとスピードを活かしたコレオだと思うんですよね。Miracleでも凄く良かったし。

 

 

三原選手。

ケガからの復活。まだ足に痛みはあるそうですが、とてもそんな風には見えない演技でした。ミスらしいミスはサルコウだけ。最初はもう少し点が出てもいいのにな、と思いましたが、何度か見直すうちに妥当な評価のように思えてきました。

完全復活を待ちましょう。

 

 

千葉選手。

もうシニアだったんですね。時の過ぎるのは早い。

SPもFSも素晴らしかった!軽やかなスケーティングと柔らかな雰囲気。流れるような演技の中でも、一つ一つを丁寧に大切にやってるのが伝わってきます。

無駄な力が入ってないのもいいですね。

ここに個性がもっと加わってくると、もっともっと見応えのあるプログラムになると思います。もちろん、今のままでも十分見応えありますけど。

 

 

山下選手。

ちょっと表彰台を意識しすぎちゃったのかな?それとも単に調子が悪かった?

最初の3-3がいつもほどの勢いがなくて、慎重に跳んでるな、とちょっと思ったのですが、それでも綺麗に決まったので、これで少しは落ち着いたかな?いつも通りの演技が出来るかな?と思ってました。そしたら、あれ?後半のジャンプが・・・

それでも、得意のステップはさすがでした。

 

 

坂本選手。

別格、という言葉がピッタリですね。女王に隙なし!

それに、改めて気づいたのですが、表現面、特に腕のしなやかな動きが凄く進化してるなと思いました。例えば腕を伸ばすにしても、スッとストレートに伸ばす所と肘から先に動かすように伸ばす所と使い分けてる。難しい足技をこなしながら、細かいところまで上半身の動きをしっかり意識してるんだなと思いました。

坂本選手の演技を観てると、神は細部に宿るとはこういう事なんだなというのがよくわかりますし、強さは美しさなんだな、と気付かされます。

今大会に出場した全ての選手にとっていいお手本になったでしょう。そして、そんな強く美しい世界女王と同じリンクで滑れるというのは凄い経験、刺激になるだろうなと思います。

こんな全日本フィギュアあった?ハイレベル過ぎた男子フリー

こんな凄い全日本の闘い、過去にありましたっけ?

と言うくらいハイレベルでした。

昨夜(この記事を書き始めた時点で)の男子フリー、興奮しました!

 

今季は何故かフィギュアにあまり気持ちが向かず、グランプリシリーズ開幕もうっかり忘れてて、2戦目のカナダ大会で「あ!そうだ!10月だった!」という有り様。

それでもグランプリファイナル前になると、ソワソワワクワク。フィギュア熱を取り戻して来ました。

そしてこの全日本も、ファイナル後の2週間が長く長く感じられるくらい楽しみにしてました。

 

それなのに!

初日の男子SPを見逃した!

録画予約しておこうと思ったんですけど、全日本を忘れるわけないからいいや、と思って後回しにしてたら、他の事に気を取られて気づけば終わってた・・・。

今までならあり得ない事です。

やっぱ私のフィギュア熱、まだ今一つ取り戻せてないのかなあ。

 

それでも昨夜の男子フリーには心持ってかれました。

 

凄くない?

最終G全員がこれだけ素晴らしい演技を揃えて来るハイレベルな大会なんて、これまでありましたっけ?いや、最終Gだけでなく吉岡選手のあたりから続いてた。

私が知らないだけで、これまでもあったかもしれない。観たのに忘れてるだけかもしれないけど、この大会はずっと忘れないと思う。

それくらいみんな凄かった!

 

確かに、細かいミスはありました。

それでも、そんな事気にならないくらいの気迫の演技の連続で、寒くて部屋の中なのに厚着して(暖房代節約頑張ってる)縮こまってテレビ画面を観ながら、心の中で何度スタオベした事か!

大袈裟でなく、途中から寒さを忘れました。

 

 

まずは三宅星南選手。

A Question of Honourの美しい調べに乗って、大きなミスなくまとめ上げた。

某局のサッカー番組の定番曲なんで、後半、曲が盛り上がる所でついついサッカー観戦時のワクワクと興奮が乗っかって来て、余計に気持ちが入って三宅選手の演技に観入ってしまいました。

完璧とはいかないけど、良かったんじゃない?素晴らしいという言葉は今は控えておきます。三宅選手ならもっと出来るはずだから。今回の演技、良かったけどまだまだこんなもんじゃないはずだから。

いつも、三宅選手は衣装のセンスが良いと思う。本人なのかコ-チなのか衣装担当スタッフなのか、誰のチョイスなのかわからないけど。あ、私はファッションセンス自信ないので、私がセンスが良いと言っても説得力ないから私好みだと訂正しておきます。以前の王子様みたいな衣装も似合ってたし。今回のも、三宅選手の長身や甘いルックス、ノ-ブルな雰囲気に映える衣装だと思う。

三宅選手の良さは、所作の一つ一つに品があり、スケートに変な力みがなく滑らかで伸びやかな所だと思う。ただ、何か物足りない。もっとメリハリが付くようになるともっと良くなる気がする。ビシッと決める所とフッと力を抜く所と、強弱や緩急をもっと意識すると今よりもっと見応えのある演技になると思う。例えば樋口選手みたいに。素人考えですけど。

 

 

吉岡選手。

曲はパイレーツオブカリビアン。前半の4トゥループ3トゥループのコンビネーション綺麗でした。もっと加点付くかと思った。

吉岡選手、まだジュニアかと思ってたらもうシニアなんですね。時の過ぎるのは早い。女子の千葉選手もまだ高校生になったばかりくらいのイメージ持ってたけど、もう18歳になってたとは。ちょっと見ない間に大きくなったね〜って言う親戚のおばさんみたいな事を思いながら観てました。

ステップはレベル4だったみたいなんですけど、上位の選手たちに比べるとまだまだ拙いなと思いました。素人ですけど。最近ようやくステップの上手い、イマイチが多少わかるようになってきたので、ちょっと上から目線で言ってみました。

でも拙い=伸び代がある、ですから。

 

 

壷井選手。

壷井選手もちょっと見ない間にすっかり大人になって。顔立ちが大人になってて、壷井選手だよ、と言われないとすぐにわからなかったかもしれない。

あ、男子選手の顔ばかり見てるわけではありませんからね。

 

 

最終G第一滑走、友野選手。

静謐な美しさ。とはこういうのを言うのかな?と思わされるような素晴らしい演技でした。友野選手の新たな一面を見たような気がしました。友野選手と言うと、明るく元気でストーリー性の高い曲を得意としてたイメージがあって、こういう静のイメージがあまりなかった。これまで静かな曲も滑ってきてたと思うんですが、あまり印象に残ってない。だから、このプログラムが新鮮に感じました。

ジャンプに細かいミスがあったものの全く気にならなかった。

まさしくエンタ-テナ-からア-ティストへ、でしたね。

友野選手はもともとステップやコレオで魅せてくれる、観客を引き込むのが得意な選手でしたが、このプログラムもコレオ、特に後半が良かった。まさに、全身で音を奏でてる感じ。観客も、もう堪えきれずに最後のスピンの入りのあたりから拍手の嵐。わかります、その気持ち。テレビで観ててもそうだったので、現地で生で観てたらそうなりますよね。

 

 

 

私のイチオシ、佐藤選手。

冒頭の4ルッツ!完璧。GOE4以上が並んでもいいくらいの出来じゃなかったですか?3連続はステップアウトになりましたが、続く4トゥ3トゥは綺麗に決めた。ここももっと加点下さい。

ただ、PCSはようやく少しはまともな点が出るようになったなと。今まで、特に全日本では、異常に低い点を付けられていたので。

 

 

三浦選手。

進撃の巨人を観た事ないのでストーリーはよくわからないんですが、巨人と闘う話で合ってる?そういう雰囲気はよく表現されてると思いました。中盤のステップの所のピアノのメロディーラインが、ちょっとドラマ「SPEC」を彷彿とさせる。間にしっとりとしたピアノを入れて、始まりとラストで闘志溢れるダイナミックな曲調、音楽の構成がいいですね。三浦選手の持ち味を上手く活かしてる感じ。本人も滑りやすそうだし、気持ちが入ってたと思います。コレオの所で特にそれが伝わってきました。気迫の演技でした。

佐藤選手も三浦選手もSPの採点に納得いってない感じで、その悔しさや怒りをフリーの演技にぶつけたような気もします。もしかしたら、SPの納得できない判定が2人の闘志に火をつけたのかもしれないな、と思いながら観てました。

 

 

鍵山選手。

いつもの謎回転軸、健在。

つくづく不思議です。あの軸なら普通は転倒するはずなんだけどなあ。実際、SPでは謎すぎて4サルコウ転倒してましたし。なんなんだろう?バランス感覚なのか、体幹の強さなのか。

鈴木明子さんがyoutubeチャンネルで「飛び上がってから空中で更にぐっと高く浮かぶ」みたいな事を言ってましたけど、独特の跳び方なんですかね。だからあの軸でも綺麗に降りてこられる。

一個だけ気になったのは、3連続ジャンプ。3つ目のサルコウ着氷後すぐに左足付いてなかった?あれはステップアウトか何かの扱いにならないの?減点対象じゃない?と思ったのですが。ジャッジは全員プラス1〜3を付けてる。

あ、それともう一つ。トリプルアクセルダブルアクセルのシ-クエンスのダブルアクセルの拙い着氷も減点対象じゃない?8人が3、J1に至っては5を付けてますけど、コレって・・・?

???

まあ、こういう不思議な?採点は全日本あるあるなんで、今更驚きませんが。

鍵山選手に変な傷を付けないでいただきたい。

 

 

山本選手。

完璧でした。山本選手の競技人生の中で最高の演技じゃなかったですか、多分。

ミスなしパーフェクトなのはもちろん、山本選手の伸びやかな滑りと雰囲気に曲がピッタリだったし、(この言葉好きじゃないけど使うとすればこういう時こそ)まさしく「神演技」。

それにしても、演技途中でガッツポーズやり過ぎやろw

 

 

そして、王者・宇野選手。

調子が万全ではなかったようですが、本人が演技後にジェスチャーでやってたようにギリギリセーフだったんじゃないですかね。万全でないなりにしっかりまとめ上げたと思います。

グランプリファイナルがミスはあれど素晴らしすぎたので、万全ではなかったこの演技を素晴らしいとは言いたくないのですが、それでもやっぱり観る者を魅了する力のある演技だった事には違いない。もはやジャンプのミスがどうの、調子がどうのといった次元を超えてますよね。

 

 

本当に興奮させられる闘いでした。

本調子が出せなかったジュニア王者中村選手(世界選手権でリベンジしてね)も含めて、みんな最後まで全力の演技でカッコよかったよ。

一年の終わりに凄いものを観た!

魅せてもらった!

全選手おつかれさま、ありがとう!

圧巻!絶対女王・坂本選手の強さと美しさ

凄かった〜!

昨夜の男子フリーに負けないくらいの熱い闘い、そして素晴らしい演技の連続でした。

中でも、やはり世界女王・坂本花織選手の演技は圧巻の一言。

本当に、本当に素晴らしかった。

 

そして、本当に強くなったな、と思いました。

 

初めて全日本で優勝したのが2018年。

当時は日本女子の中では3番手、4番手くらい。しかもシニアデビューシ-ズンでいきなりグランプリファイナルを制し、時代の寵児となっていた紀平選手に競り勝っての優勝。ところが、それがプレッシャーになってしまったのか、四大陸選手権でまさかの台落ち。あの時の悔し涙は忘れられません。

以後も、全日本女王という肩書きの重みに負けてと言うか、変な自意識が出てしまった感じで、肝心な場面で思いがけないミスが出たり。同門の三原選手が持病のため離脱したシ-ズンはモチベ-ションが下がったり。4回転を装備したロシア選手たちが現れて、4トゥループにチャレンジするも挫折。

いろんな事がありました。

 

挫折したり、迷ったり、自信を無くしたり、きっといろんな思いをしてきたんだろうなと思います。

そして今、もはや迷いもなく、強く美しく、揺るがない絶対女王に。

 

本当に強くなったなあ。

 

 

男子フリーの感想を書いてる途中だったのですが、坂本選手や他の女子選手の闘いに、男子フリーは一旦後回しとなりました。

男子フリー、女子フリ-については後日書こうと思います。

 

 

 

坂本選手、3連覇おめでとう!

明日、いよいよ全日本フィギュア開幕!

明日から全日本フィギュア!

ワクワク!

 

男子シングルは宇野、鍵山両選手の一騎打ちに、若手の(鍵山選手も十分若手だけど)佐藤、三浦両選手がどこまで迫ってくるか、中堅からベテランの域に入りつつある友野、山本両選手が本来の実力を発揮して上位争いに食い込んでくるのか。

 

女子シングルは、絶対女王・坂本選手を脅かす存在が現れるのかどうか。これに尽きます。

トリプルアクセルと4回転トゥル-プを両方揃えたらジュニア女王・島田選手はFS技術点80点は超えて来そうだけど、演技構成点の差をそれで埋められるのか。ジュニアGPFではSP、FS両方とも高難度ではない(事もないけど、トリプルアクセルや4回転に比べたら)ジャンプでミスが出た。今の時点では、大きなミスなくSP、FS揃えてようやく坂本選手と勝負になる、という感じかな?

坂本選手が昨季のGPFのようなあり得ないミス連発をしない限り、優勝の対抗馬は島田選手だけのように思います。

2位、3位争いは坂本、島田選手のどちらかと、吉田、住吉のGPF進出選手、復調すれば底力のある三原、樋口、松生選手、ジュニアながらシニア選手に見劣りしない上薗、シニアデビューの千葉といった成長著しい選手、昨季一気に花開いた渡辺選手、あたりでしょうか。

河辺、山下両選手の調子はどうなんでしょう?

 

まあ、でも全日本は大番狂わせがあるからなあ。

とにかく楽しみです!

こんなキャラだったっけ?・・・名探偵コナン キッドVS安室

「キッドVS安室」前後編。

なかなか面白かったんですけど。

大好きな安室さんがフューチャーされてて嬉しかったんですけど。

 

安室さんとあずささんのキャラがちょっとブレてなかったですか?

2人ともこんなキャラだったっけ?

特にあずささんに違和感。

 

上目遣いでウルウル、お目目パチパチとか、そんなあざといキャラでしたっけ?

 

キッドがあずささんに化けてるのではないかとミスリ-ドするために、あんな不自然で不必要な場面を入れた?

 

そういうのをご都合主義と言うんだけどな。

 

コナンは時々変なエピソードや不自然な人物造形が出てきますけど、年々酷くなってるような。

 

安室さんがあの程度のことでムキになって、キッドに絡もうとするのもちょっと違うと感じました。

安室さんってもっとプロフェッショナルなキャラだったはず。

 

そう言えば、ジョディさんも正体が分かるまでは只者ではない感全開の有能キャラだったのに、正体がわかってからのポンコツ化が酷い。

 

変なエピソードが出てくるのはまだしも、主要キャラがストーリー展開の都合に合わせてブレまくるのは冷めるなあ。

 

毎週のアニメに、原作や脚本が追いつかなくなって、それでも毎週放映しないといけないので、適当に外注してるんじゃなきゃいいけど。

 

「天才レストラン」でファンを騒然とさせた脚本家作品の登場スパンが少しずつ短くなってるのはそのせいなのかしら。

マリニンの記事でちょっと気になった事

SPで史上初の4アクセル成功!という偉業。

が、ジャッジは大混乱。

演技中の暫定技術点表示もずっとゼロになってましたもんね。

解説の町田さんも「そもそも多分4アクセルを跳ぶという想定でSPのルールが構成されていないと思うので、どうなるか・・・ルールの専門家の説明を待ちましょう」と言ってました。

 

確か、ジュニア女子ではアクセルはダブルという規定があるので、トリプルアクセル持ちの選手はコンビネーションを構成するジャンプでトリプルアクセルを使ってたはず。

町田さんも「4アクセルをコンビネーションにしなければいけなかったのか・・・どうなのか・・・?」とおっしゃってましたし。

どうなる?どう判定される?

 

・・・結果認められました。

SPの単独ジャンプに関する規定の中の

トリプルアクセルアクセルジャンプで行った場合、ソロジャンプで行うことはできない」

に抵触しない、つまりトリプルアクセルについての規定は明記されてるけど、4アクセルについては明記されてない(そもそも想定されてない)からOKという判断だったのでしょう。

仮にこの規定が「3回転半以上のアクセルをアクセルジャンプで行った場合、ソロジャンプで行うことはできない」とあれば、4アクセルの単独ジャンプは認められなかったと思います。

 

 

ま、それは良いんですけどね。

ちょっと気になった事が。

「みんな驚いたでしょ?」SPで史上初4回転アクセルに成功したマリニンが“大混乱”の舞台裏をポロリ「ジャッジとも何度か話し合ったが…」【GPファイナル

https://news.yahoo.co.jp/articles/f97a48ac6a5a1a96553c0c285ea87493c4787822

 

この記事の中のココ↓

「トレーニングエリアのジャッジたちとも何度か話し合ったんだ。彼らは(4回転アクセルは)許可されるべきだと言ったんだ」と、一時混乱したジャッジの舞台裏を明かした。

 

ん???

どういう事?

試合前にジャッジが特定の選手との会話の中で、そういう発言をするってどうなの?

ジャッジはルールに則って判定を行う立場であって、そのジャッジが試合前に特定の選手に対して○○は許可されるべきという話をする事に違和感を覚えるのですが。

ルールを決めるのはISUのはず。

SPで4アクセルを単独ジャンプとして跳ぶ事がルール上問題あるかないか、という話をしたのなら分かる。

「ルール上どうか」というのではなく、許可されるべき、という「主張」をジャッジが試合前の特定の選手にするのっておかしくないですか?

さっきも言ったけど、ジャッジはルールに則って判定を下すのが仕事であって、○○されるべきという主観を持ち込むのではなく、ルールに則っているかどうかを常に基準に置くべき立場でしょ?

 

もし、ジャッジとの事前のこのやり取りによって、マリニンが「SPで4アクセルをソロジャンプで行うことは認められるはずだ」と考えたのだとしたら。

結果認められましたけど、もし認められなかったら。

認められない可能性もあったと思うんですよね。何しろルールブックにないわけだから。ダメとは書いてないけど、OKとも書かれていない。

今回は認められた。最終判断は誰がしたのか?その判断基準は?

 

もしかしたら、今回4アクセルが認められたのは、ルール上の根拠が明確にあったからではなく、現場のジャッジが許可されるべきという考えだったから、という事?これが他のジャッジたちだったら判定が変わっていた可能性があるという事?

 

よくわからない。

 

実際どうだったかはわかりませんが、いずれにしろ特定の選手に個別に「許可されるべき」と発言してしまうジャッジの姿勢自体に問題があると思うんですよね。

ジャッジと選手の間には、きちんとした一線が引かれるべきだと思います。

試合直前ならなおさら。

 

この記事だけでは詳細が分からないので断定的な事は言えませんが、記事を読む限りでは、今回の試合を担当するジャッジと出場選手が試合前に個別に話をして、4アクセルをSPで跳ぶ事が問題ないかどうか、「ルール」の確認をしたのではないように受け取れる。

試合前に選手とジャッジが個別に話をするなら、あくまでルールの確認であるべきでは?

 

そもそも、試合前にマリニンとの間でそういうやり取りがあったのなら、SPでマリニンが4アクセルを跳ぶ可能性を想定して、ジャッジたちは事前にISUに「SPでの4アクセルの位置付けについて」確認を取っておかなければいけなかったのでは?

マリニン演技後のあの混乱ぶりを見るに、事前の確認は取っていなかったものと思われる。

その姿勢の緩さに、ジャッジが日頃からいかにルールを軽んじてるか、0.01点たりとも取りこぼさないようにという選手の努力をいかに軽く見てるか、如実に現れてる気がする。

 

数年前にもありましたね。

テネル選手のコンビネーション、セカンドの3トゥル-プを2トゥル-プと間違えて得点を出した時。

アメリカスケ連からの抗議に間違いを認めはしたものの、順位に影響ないからという理由で得点訂正はしなかった。

いや、そういう事じゃないでしょ。

順位が変わらないからOKではない。そういう次元の話じゃない。

実際に、ほんのわずかの差で出場資格や順位が変わってしまうケ-スもあるし、それを抜きにしても選手にとっては0.01点まで大事な得点。その0.01点のために選手が日頃からどれだけの努力をしているのか、チ-ムスタッフがどれだけ戦略を練っているか。

 

そういう事をISUやジャッジが軽んじてる事自体が、その姿勢が問題なの。

そういういい加減さが意味不明なルール改正やおかしなジャッジの横行に繋がっているとファンは感じてるの。そこに不信感を持ってるの。

だから、羽生さんのような集客力のあるスタ-が抜けただけで客足が如実に落ちる、そんな情けない状況を招いているの。

 

いい加減理解しなさいよ、フィギュア界の偉い皆さん。

特定の選手をあからさまに持ち上げて無理矢理新たなスターを作り出そうとしたり、訳の分からない賞を新設したり。

やるべきはそこじゃないでしょ。

 

今回のマリニンの記事から、私が改めて感じた事は、ISUがジャッジを管理監督しきれてないんじゃないかという事。

ルールはISUが決めるけど、その具体的な運用については「ルールブックにハッキリ明記されてない部分は」それぞれの現場のジャッジの裁量で勝手に行われているのでは?という疑惑。それに対してISUがモノ申せない空気になってるのでは?という疑念。

 

例えば、数年前に出たシリアスエラーに関するガイドライン。転倒など、演技の流れが止まるようなミスがあった場合の演技構成点の中のコンポ-ネンツの上限を定めたもの。

あれは、本来ならガイドラインを示すまでもなく、ジャッジがちゃんとやらなければいけなかった所じゃないですかね。

特定の選手の演技構成点が高止まりし、大きなミスをしようがどんな低い技術点になろうが、特定の選手の演技構成点は他の選手のように下がる事なく高い点が出る。それっておかしいですよね?演技構成点は、その時の演技、プログラム全体の出来不出来が反映されるものでないとおかしい。どれだけミスをしようと、特定の選手には常に高い演技構成点が出るなら、試合ごとにジャッジする(フリをする)必要はない。最初から堂々とそれぞれの選手の持ち点という形でルールで定めておけばいい。

ジャッジがルールを無視しておかしな演技構成点を出すから、見かねたISUがガイドラインを新たに示さないといけなくなった。それでも、強制力のあるルールではなく、適用するかどうかはジャッジに委ねられたガイドラインでしかない。

適用するかしないかをジャッジに委ねた事によって、不公平を是正するためのシリアスエラーのガイドラインが更に不公平を助長する事になった、そういう側面もあったように思います。

具体例を言うと、世界選手権2021男子ショ-ト。冒頭の4ルッツで転倒し、フライングキャメルスピン中チェンジエッジをミスってヨレヨレになったネイサン・チェンに、なんとほぼ半数のジャッジがパフォーマンス9.5点を出した。9.75点を付けたジャッジまでいた。シリアスエラーを適用してないという事ですよね。あの演技を見てて、ミスはあったけど演技の流れは止まらなかったよね?と思ったフィギュアファンがどれだけいたか?

おそらくネイサンのファンでさえ思った人は皆無だったと思うよ。

でも、ジャッジは演技の流れは途切れなかった、シリアスエラーではないと判定した。でも、シリアスエラーはあくまでガイドラインだから、その判定は形式上不正ジャッジとはならない。我々ファンからは、どっからどう見てもおかしい判定だけど。

それに対して、ガイドラインを示したISUは何も言わない。

言わないじゃなく、言えないのか。

 

先日のNHK杯の「6戦あるシリ-ズの中で一試合だけ突出して厳しいジャッジ」も同様だったと思います。

本来なら、ファイナル進出がかかっている6戦は、できる限り同じ基準でジャッジされないと公平性が保たれない。

(NHK杯に限らず日本開催のフィギュアの大会では、何故かいつもジャッジが点を出し渋る傾向があるように感じるのですが、私の気のせいかしら)

来年以降、NHK杯出場を嫌がる選手が続出しない事を祈る。

今回、国内外を問わずフィギュア関係者の間では結構な議論を呼んだと思うのですが、当のテクニカルパネルはもとよりISUもダンマリでしたね。

で、何事もなかったようにファイナルではしれっと基準が元に戻った。

 

これらの事例を見ても、やっぱりISUはジャッジの監督が出来ていないのだと思います。

と言うか、力関係が逆。

ISUよりジャッジの方が力を持ってるのでは?

もっとハッキリ言うなら、各ジャッジが属してる各国スケ連の方がISUより力があって、ジャッジはそれぞれの国のスケ連の顔色だけを見てるのでは?

だから各国スケ連の思惑、各国スケ連の間の繋がりや力関係によって、大会(もっと言えば開催国)ごとにシナリオや方向性が決められ、それに沿ってジャッジが動き、得点操作、順位操作をしているのでは?

 

そういう勘ぐりをしたくもなるんですよ。

 

 

今回のマリニンの証言が事実そのままなら、やっぱりジャッジはISUを舐めてる、ひいては選手、ファン、そしてフィギュアスケートという競技を軽んじてるという事だと私は感じます。

 

今回、最終的な判断を下したのが誰なのか、ちゃんとした資格のある人がされたのだとは思いますが、その基準がもし「ルールブックに明記されてない事は、それぞれの現場で独自に解釈して判定して良いのだ」というものだったら、競技としてどうなのか?と、どうしてもそこが気になってしまいます。

ルールブックに明記されてない想定外の事例が出てきたら、ISUのしかるべきところ(ルールを作ってる理事会?)が一括して判断しなければ公平性は保たれない。

それぞれの大会によって、その大会の主催やジャッジの裁量で判断して良いものと、今回のようにしかるべき所が「どの大会かに関係なく」一括して判断すべきものと、しっかり分けて考えられているのか。そこが曖昧だったり、行き当たりばったり或いはご都合主義だったり、どこかへの忖度になってないのか。

(今回の事で言うならば、もしこれがアメリカのマリニン選手じゃなく、スケ連の力が特に無い国のそれほど実績のない選手だったら認められたのか)

 

が、そこを突っ込んで取材してくれるメディアはいない。

 

今回はどうだったんだろう?