メディアが支配する国

2023年、日本は法治国家ではなくなった。

もっと前からそうだったのかもしれないけど、去年それがはっきりした。

 

昨年、旧J事務所の問題でいろんな事を書いてきたけど、無駄だったなと感じている。

それで、もうこれ以上この件について書くのは止めようと思った。

ファンの方が「ファンの言う事を聞かない事務所」とスマイルアップ社の事をブログに書いてらっしゃったのを見た。

その通りだと思う。

ファンの方でさえ呆れてるので、特にファンでもない私が呆れて「もう勝手にしたら」と放り投げたのは当然かもしれない。

神は自ら助ける者を助く?みたいな言葉があったと思う。

自分で自分を救う気のない者は、他者が何を言おうがしようが救えないという意味だと捉えている。

スマイルアップ社が、便乗した自称被害者にカモられたいなら好きにすればいい。

旧Jのタレントが、ファンの警告に耳を貸さず、福田某社長の新事務所と契約したいなら好きにすればいい。

自分で自分を救おうとしない人たちに何を言っても無駄だ。

 

 

証拠もなく、警察の捜査も裁判もなく、一方は故人で反論することも出来ないが、遺族や弟子たちの経営判断によって「あった」事にされ、1人の人がおぞましい性犯罪者の烙印を押され、一つの企業が消えた。

本当に犯罪が行われたかどうか、私にはわからない。客観的な判断材料が無さすぎるから。

あったのかもしれないし、なかったのかもしれない。

私たちのような第三者にはわかりようが無い事。

 

私たち第三者にとって1番問題なのは、法治国家の原理原則「有罪と確定するまでは推定無罪」と、当事者のうちの一方に寄り添うという建前でもう一方の人権が蔑ろにされたという事。

 

それを訴えてきたつもりだったけど、結局今こういう有様になっている。

そして、メディアに煽動された大衆の心証によって、まだ有罪が確定していない1人の芸能人が犯罪者扱いされ、社会的に抹殺されようとしている。

松本さんが旧Jの轍を踏まず、提訴に踏み切ったのは良かったと思う。

宝塚も松本さんも、旧Jの顛末を見ていたからこそ、「事実はともかくとりあえず認めて謝って金払ってさっさと終わらせよう」という日本人がやりがちな安易で無責任な選択を回避できたのかもしれない。

 

被害を訴えている女性たちは、ジャニーズの件で名乗り出る勇気が出た的な事を言ってるらしいが、実際今松本さんに起こってる事は旧Jの前例があったからこそだと思う。

今、松本さんも吉本も「ジャニーズが余計な事しておかしな前例を作りやがって」と頭に来ている所かもしれない。が、その吉本の芸人さんの一部は、旧Jの問題について時勢に乗って正義ぶって叩いてたからなあ。まあ自業自得という事で。

松本さんの件についても、もっともらしい事を言ってる有名人が多数いるようだけど、明日は我が身という事は考えないのかしら。

有名人なら誰でも、週刊誌の標的になる可能性はあると思うんだけど。

もはや、メディア、特に文春に書かれたらその時点で疑惑の人となって、事実かどうかは別にして社会的制裁を受ける流れが出来上がってしまってるので、脛に傷持つ人もそうでない人も、ある日突然見出しに自分の名前が載る可能性があると思うんですけど。

犯罪の疑惑こそかけられなくても、木村さんや羽生さんのように、持ち上げられまくってた人が一転叩きまくられる現象も、いつでも誰にでも起き得ると思うんですけど。

 

今、旧Jの事や松本さんの事で、他人事のようにしたり顔で喋ってる有名人の方々は怖くないんですかね。

それとも、メディアの次の標的にされないように、必死にメディアやそれに煽動された世論に迎合しようとしてるんですかね。